★旧約続編 15巻★

新共同訳聖書には、「旧約続編付き」の聖書があり、下記の書が掲載されています。
 読みたい方は、新共同訳聖書の「旧約続編」が付いているほうの聖書をお買い求めくださるか、発行元の日本聖書協会HPの本文検索で選択して読むことができます。

 キリスト教のカトリック・聖教会では正典とし、プロテスタントでは正典としていないものを、第二正典と言いますが、いくつかそれらも含まれています。
現在のほとんどのプロテスタントでは、正典として認められていませんが、使徒たちが使っていた聖書ギリシヤ語の旧約聖書(70人訳聖書)に含まれていて、その後、ユダヤ教の会議でヘブル写本がない事からヘブル語旧約聖書に含まれなかった・・と言われています。
 参考程度に読んでみると良いと言われる書です。

トビト記

〜内容〜
 捕囚の地アッシリアにて、主なる神を畏れ敬う義人トビト私のよきものという者がいた。慈善の業をたゆむことなく行う者であった。ある日、雀の糞が目に入り失明してしまう。妻にいらぬ疑いをかけ、自己嫌悪になり死にたいと主に祈る。
 一方、悪魔アウモダイによって、結婚しようとすると相手が殺されてしまうという不幸な娘サラもまた、主なる神に死にたいと願う。
そんな時期に、主なる神から、天使ラファエル神は癒しが遣わされる。
 トビトは、息子トビアヤハウェは私のよきものに、知人に預けたお金を取りに行くよう、旅を頼む。道のりに詳しい人を探すと、ラファエルが協力を申し出た。ラファエルは、ハナニヤヤハウェは恵み深い、または、ヤハウェは現れたの子アザリアヤハウェは助けられると名乗った。道中、ラファエルの勧めで魚を捕まえる。そして、サラを妻にするよう助言される。トビアとサラは、ラファエルに言われたとおりにし、魚でサラの結婚を阻む悪魔を追い出し、主に祈る。無事、結婚をし、祝宴の最中に、ラファエルに父の知人宅にお金を取りに行ってもらう。ラファエルが行くと、知人が祝宴にやってくる。祝宴を終わらせ、帰途につき、父の目をいやし、報酬をわたそうとすると、ラファエルが名と正体を告げ、主のもとに帰る。
 トビトは死ぬ前に遺言で、アッシリアは滅びるので他国へ逃げるよう指示。トビアたちが他国で暮らしているとニネベ滅亡の報が入った。

・見どころ・
トビトの義人ぶりがよく書かれ、たゆまぬ行う慈善の業や両親を敬うことなどが強調される。
結婚も神から定められたものとして、はっきり書かれている。

トビト6:18b
世の始まる前に、この娘はあなたの妻として定められていたのですから。彼女を悪魔から救い出すのはあなたであり、彼女はあなたと生涯を共にするのです。きっと二人の間に子供たちが授けられ、子供たちはあなたにとって、愛すべき者となるでしょう。心配するのはやめなさい。」

8:7b
「御両親が生きておられるかぎり、あなたは尊び敬いなさい。」

1:1-17 義人トビト
 18-22 逃亡して帰る
2:1-8 ともに食事をしようと同族の貧しい者を探すが、死体を見つけ埋葬し、悲しむ
 9-10 トビト、雀の糞で失明
 11 奥さんが職場でもらってきた子ヤギ1頭の泣き声で、妻ハンナがドロボーをしたとケンカ
3:1-6 トビト、死にたいと主に祈る
 7-15 結婚できない乙女サラが召使からバカにされ、死にたいと主に祈る
 16-17 主が天使ラファエルを遣わす
4:1-21〜5:3 息子トビアに知人に預けたお金を取りに行くよう、遺言とともに頼む。
5:4-22〜6:1 一緒に行く人アザリア(ラファエル)を見つけ、送り出す。
6:2-9 魚を捕まえる
 10-18 ラファエルがトビアに結婚の提案をする
7:1-17〜8:1-18 トビアとサラの結婚
 19-21 祝宴
9:1-6 金を預けたガバエルをラファエルが連れて来て、祝いを述べる
10:1-7 帰ってこない息子トビアを心配する両親
 8-13 旅立つ
11:1-15 トビトの目のいやし
 16-18 嫁を迎え入れる
12:1-5 報酬を渡そうとする
 6-22 ラファエル正体を明かす
13:1-18 トビトの主への賛美
14:1-11 トビトの遺言
 12-15 トビアのその後

ユディト記
〜内容〜
 夫マナセを日射病で亡くしたユディトという、とても美しい未亡人がいた。アッシリアのネブカドネツァル王の将軍ホロフェルネスが町を包囲し、民がこれまでかと思った時に、ユディトが立ち上がり、敵陣に乗り込み、ホロフェルネスに取り入って、その首を取って凱旋したという話。

 バビロン王ネブカドネツァル王が、アッシリア王とされているのと、ベトリアの町が無いので、架空の話と言われている。
バビロンがアッシリアを滅ぼしたので、そういう意味では、アッシリアの王とも解釈できる可能性はある。
 ユディトがウソをついて、色仕掛け作戦し、酔いつぶれたホロフェルネスの首を取るという話だが、2マカバイの律法学者エレアザルの「ウソをついてまで、生き延びたくはない。」という高潔なユダヤ教の精神とは、かけ離れている気がします。

・見どころ
美に驕れることなく、むしろ利用しているユディトの心底からの主への信仰。動揺する民とは違い、絶対的な主への信頼を見せる。ユディトの信仰は民を救い、アキオルの改心を生み出す。

ユディト
8:16神なる主の御意志を束縛するようなことはやめてください。『神は人間と違って脅しに左右されることなく、決断を押しつけられることもない』のです。
ユディト
8:25そして、これらすべてにまして神なる主に感謝いたしましょう。主は、わたしたちの先祖になさったように、今わたしたちに試練を与えておられるのです。
26主がアブラハムに対してどんな仕打ちをなさったか、イサクにどのような試練を与えられたか、また、シリア・メソポタミアでヤコブが母方の伯父ラバンの羊を牧していたとき、どういうことが起きたかを思い起こしてください。
27主は彼らの心を試すために火のような試練を与えられましたが、わたしたちの場合も同じで、決して報復ということではなく、主に近づこうとする者を教え諭すために鞭打たれるのです。」

1:1-16 ネブカドネツァル王の脅威
2:1-28〜3:1-10 ホロフェルネス将軍の進軍
4:1-15 イスラエルの抵抗
5:1-24 アキオルの進言
6:1-9 ホロフェルネス将軍の怒り
 10-21 アキオルをイスラエルに引き渡す
7:1-32 ベトリアの包囲
8:1-36 ユディトの提案
9:1-14 ユディトの祈り
10:1-23 ユディト、敵陣へ投降
11:1-23 ホロフェルネス将軍に取り入る進言
12:1-20 ユディトの行動
13:1-20 ホロフェルネス将軍の首を持って帰還
14:1-19〜15:1-7 逆転勝利
 8-14〜16:1-20 ユディト凱旋
 21-25 晩年
エステル記 (ギリシア語) 略す時は「エスギ 」

 基本的には、正典聖書と少しだけ書き方的な文章が違う所があるだけで、内容的には大きな差はないと思います。
付加部分は、アフファベットで表記されています。この部分が、唐突な印象を与えたり、くどくなったり、かみ合わない印象があります。
A:1-11 モルデカイが見た夢
 11-17 暗殺計画を暴露する
1:1-9 アルタクセルクセス王の酒宴
 10-22 王妃ワシュティの退位
2:1-23 王妃エステル
3:1-13 ハマンの陰謀
B 王の文書
4:1-17 モルデカイのエステルへの提案
C 祈りの内容
D 王の前に行く
5:3-8 エステルの提案と酒宴
 9-14 モルデカイに怒りを燃やすハマン
6:1-14 モルデカイの栄誉
7:1-10 ハマンの死
8:1-12 エステルの願い、王の文書
E 文書の内容
8:1-17 公布された文書と喜び
9:1-31 フルーライの祭
10:1-3 モルデカイの栄光
F:1-10 Aの夢の解説
 11 書簡がもたらされた経緯
マカバイ記一
 歴史書。マカバイ一族の壮大な戦い。
マカバイ記二
知恵の書 (ソロモンの知恵)
シラ書(集会の書) (ベン・シラの知恵)
 前180年頃、ユダヤ人の律法学者が書いた。シラの子イエスの知恵とも呼ばれている。
バルク書
 バルクがバビロンで書いた、悔い改めと立ち返りを勧める内容の手紙。
バルクは、預言者エレミヤの書記官(エレミヤ32:12、36:4)
1章22節、2章35節、3章38節、4章37節、5章9節
エレミヤの手紙 略す時は「エレ手」
 バビロン捕囚の民に、偶像について強く警告する手紙。全1章72節。
ダニエル書補遺
アザルヤの祈りと三人の若者の賛歌
 3人の若者が炎の中で、主を讃えた賛歌。全1章67節。
ダニエル書補遺
スザンナ
 スザンナという奥さんが、2人の長老に性的関係を迫られるが、「23節そんなことをして主の前に罪を犯すよりは、あなたたちの罠にかかる方がましです。」 と神を重んじ、拒む。
怒った長老たちの偽証のワナにかかり、処刑されそうになるが、神のしもべダニエルに助けられる。
全1章64節。
ダニエル書補遺
ベルと竜
 前半1-22節は、ベル神が神ではないことを証明し、後半23-42節は、竜神退治の2話構成。
全1章42節。
エズラ記 (ギリシア語)(エスドラスα)(第1エズラ書) 略す時は「エズギ」
 七十人訳聖書に2つのエズラ記【エスドラスα(第1エズラ書)、エスドラスβ(第2エズラ書)】が収められている。
「旧約聖書続編」に収められているのは、エスドラスα(第1エズラ書)のほうになります。
 エスドラスβ(第2エズラ書)は、正典聖書のエズラ記とネヘミヤ記を合わせたものなので、正典聖書の2書をご覧ください。

1:1-22 ヨシヤ王の過越祭と7日間の除酵祭
 23-31 エジプトとの戦でヨシヤ戦死
 32-46 代わる代わるになる王たち
 47-55 バビロン捕囚の預言の成就
2:1-14 ペルシヤ王キュロスの主の神殿再建協力
 15-25 アルタクセルクセス王の反対と妨害
3:1-16 ダレイオス王と3人の若者護衛
 17-23 酒の答え
4:1-12 王の力の答え
 13-32 ゼルバベルの答え「女」
 33-41 真理
 42-46 再建の願い
 47-57 再建命令
 58-63 主への感謝
5:1-45 エルサレムへ帰還と人数
 46-62 再建着工
 63-70 中断
6:1-33 再建とダレイオス王の援護
7:1-15 完成奉献
8:1-7 エズラ
 8-24 アルタクセルクセス王の命令
 24-27 感謝
 28-40 家長と一族一覧
 41-48 神殿の奉仕者
 49-53 旅路祈願
 54-59 祭具
 60-64 エルサレムへ
 65-92〜9:1-36 異民族との結婚発覚と追い出し
 37-55 律法朗読

エズラ記 (ラテン語)第4エズラ記
ラテン語聖書独自の『エズラ記』。全体で十六章からなるが、もともとは第三章から第一四章までの部分があって、後に第一章と第二章(第五エズラ記と呼ばれる)と第一五章と第一六章(第六エズラ記と呼ばれる)が付け加わったと考えられている。この付加部分は、キリスト教徒によるものであると考えられている。
 めんどりの話はイエス様が言っていた言葉と同じっぽいですね。

 内容
エズラの思い悩みに対する神の回答。エズラは、選ばれた神の民が罪を犯し、罰せられたとしても、なぜ、神を信じないで平気で罪を犯す民が繁栄するのか、と思い悩む。神は、ウリエルという天使を遣わして、数々の啓示を与える。

1:39-2:48、主を捨てた民、そして異邦人の救いの預言
3:36 先祖たちの罪は他国人より重いのか?の問い
4:52-16:78 天使の答えと幻

1:27お前たちが見捨てたのは、わたしではなく、お前たち自身である。」これは主の言葉。
28全能の主は、こう言われる。「父が息子に願うように、また、母が娘に、乳母が子供に願うように、わたしはお前たちに願ったではないか。
29お前たちがわたしの民となり、わたしがお前たちの神となることを、また、お前たちがわたしの子供となり、わたしがお前たちの父となることを。
30わたしは、ちょうどめんどりが雛を翼の下に集めるようにお前たちを集めた。しかし今となっては、お前たちのために何をすればよいのか。わたしはお前たちを退けよう。
32わたしは、わが僕、預言者たちを、お前たちのもとに遣わしたが、お前たちは彼らを迎えて殺し、その体を切り刻んだ。わたしは彼らの血について復讐する。」これは主の言葉。
35わたしは、やがて来る民にお前たちの家を渡す。彼らは聞かずともわたしを信じ、奇跡が与えられなくとも、わたしが命じたことを行うだろう。
36彼らは預言者を見たことはないが、かつて預言者たちが語ったことを心に留めるだろう。
37わたしは、やがて来る民への恵みを保障する。その子供たちは、喜びに小躍りし、わたしを肉眼で見ることはなくとも、わたしが語ったことを霊によって信じるだろう。
38民の父エズラよ、今こそ、誇りをもって目を上げ、東から来る民を見よ。
39わたしが彼らに与える指導者は、アブラハム、イサク、ヤコブ、それにホセア、アモス、ミカ、ヨエル、オバデヤ、ヨナ、ナホム、ハバクク、ゼファニヤ、ハガイ、ゼカリヤ、そして、主の使いとも呼ばれたマラキである。」

5:54だから、あなたも考えてみなさい。あなたたちは、前に生まれた人たちよりも背が低いし、 55後に生まれる人たちは、あなたたちよりも背が低いだろう。被造物は老化して、若いときの力を失っていくからである。」
49それからあなたは、二つの生き物をえり分けられ、その一つをベヘモット、もう一つをレビヤタンと名付けられました。
50そしてあなたは、両者を互いに引き離されました。水が集まっている第七の部分に両者を置くことができなかったからです。
51そしてベヘモットには三日目に乾いた土地の一部を与え、そこに住むようにされました。そこは一千の山のある土地でした。
52レビヤタンには水のある第七の部分をお与えになりました。あなたはこの二つを保存し、あなたのお望みのとき、お望みの人々に食べさせるようにされました。
14:11この世は十二の時期に分かれ、既に九つの時期と、更に第十の時期の半分が過ぎている。 12残っているのは、第十の時期の半分と、あと二つの時期だけである。
13だから今、あなたの家を整え、あなたの民を戒めなさい。卑しめられている人々を慰め、既に腐り切った生活を返上しなさい。
14はかない考えを追い払い、人間的な重荷を捨て、弱い本性を脱ぎ捨てなさい。そして、あなたにとって 何とも煩わしい思いを打ち捨て、急いでこの時代から逃げ出しなさい。
15あなたは今、いろいろな災いが起こるのを見たが、これよりももっと悪いことが起こるだろう。
16この世が年老いて弱くなればなるほど、世に住む人々の上に悪が増し加わる。
17真理はますます遠ざかり、偽りが近づいている。あなたが幻で見た鷲が、既に急いでやって来つつあるからである。」

15:47お前は不幸だ、惨めな者よ。お前はバビロンのまねをして、お前の娘たちを売春婦のように着飾らせ、お前と姦淫しようといつも望んでいる愛人たちに気に入られ、褒めてもらおうとしている。
マナセの祈り
 神を崇め、悔い改める祈り。歴代下33章の祈りと言われている。
全1章15節。



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