★聖書とは?

 現在のキリスト教(プロテスタント)の聖書は、
・前半が「旧約聖書」(39巻)
・後半が「新約聖書」(27巻)
の計66巻の1冊の本
です。


おおまかな内容
 旧約聖書・・・天地創造から始まり、イスラエルの民と神との歴史になります。救い主(ヘブル語で「メシヤ」)を送る・・という神の約束がなされいます。(ユダヤ教)

 新約聖書・・・約束の救い主イエス(イエシュア)の到来の記録と、その使徒たちの記録です。イエス様を救い主として受け入れた人たちが、「クリスチャン」です。(キリスト教)

・新約と旧約の違い

★対象の違い
・旧約聖書は、1つの民族が対象になっている。新約聖書では、全人類が対象となり、救世主(メシヤ)による救いが宣告されている。

★罪の罰の刈り取り、償いの違い
・旧約では、罪の刈り取り・・罪を犯し、罰を受け、回復・・という流れが、神の取り扱いで描かれている。
・新約では、罪を犯し、悔い改めと神の赦し、回復・・という流れ。
姦淫の場で捕まった女性に、罰の裁きではなく、「もう罪を犯してはならない」。
生まれつきの盲人の人には、「誰かが罪を犯したからではない。神の栄光が現れるため」とイエス様が言われました。
罪の罰や償い的な思想がなく、完全に神の恵みが現れ、イエス様が、罪の罰や呪いを引き受け、救い主であるという宣言がなされているのが新約の特徴。

 神との「新しい契約」ということで、「旧約」「新約」とキリスト教のクリスチャンたちは、便宜上読んでいます。
今も救い主を待ち望んでいるユダヤ教(旧約聖書の民)の人たちからすると、不快に聞こえてしまうかと思います。
それを避けるため、旧約聖書を「ヘブル語聖書」と呼ぶクリスチャンもいます。

現代のキリスト教の旧約聖書は、70人訳聖書の配列になっていて、
ユダヤ教のヘブル語聖書とは、巻数と配列が異なります。詳しくは、旧約聖書詳細をご覧ください。
ただ、正典化されなかった書は、除外されています。
(除外された書は、新共同訳聖書の旧約聖書続編で読むことができます。)

・書かれた時期
旧約聖書は、紀元前1500年ごろから書かれ、全400年ごろ完成。各時代のいろんな30名以上の人々が、ヘブル語で書いた。
新約聖書は、紀元50年ごろから、100年ごろに書かれた。ローマ帝国支配の中にいた、クリスチャンたち9名ほどによって、ギリシヤ語で書かれた。

・もともとは何語で書かれた?

それぞれの聖書の原典は、基本的に、旧約聖書はヘブル語(一部アラム語)、新約はギリシャ語で書かれています。



・現在の日本の聖書

 聖書の種類は、文語訳、口語訳聖書、新共同訳聖書、新改訳聖書などがあります。
他にもわかりやすい訳を目指したリビングバイブルがあります。
現在は、新共同訳か新改訳のどちらかを使っている教会が多いです。
 エターナルライフミニストリーズ社からも、新約聖書が出ています。99%以上の大多数の写本と合致する聖書本文の採用で、写本の書き間違いや欠落、ミスなど修正されています。

(新世界訳という聖書を持って家々を訪問している人たちは、エホバの証人という団体です。彼らはイエス・キリストを神なる救い主として認めていませんので、キリスト教ではありません。なのに、なぜかキリスト教と名乗るので、キリスト教の異端とされています。)


★聖書巻名一覧

旧約聖書 36巻 新約聖書 27巻
創世記
出エジプト記
レビ記
民数記
申命記
ヨシュア記
士師記
ルツ記
サムエル記上
サムエル記下
列王記上
列王記下
歴代誌上
歴代誌下
エズラ記
ネヘミヤ記
エステル記
ヨブ記
詩編
箴言
コヘレトの言葉 または伝道者の書
雅歌
イザヤ書
エレミヤ書
哀歌
エゼキエル書
ダニエル書
ホセア書
ヨエル書
アモス書
オバデヤ書
ヨナ書
ミカ書
ナホム書
ハバクク書
ゼファニヤ書 またはゼパニヤ書
ハガイ書
ゼカリヤ書
マラキ書
マタイによる福音書
マルコによる福音書
ルカによる福音書
ヨハネによる福音書
使徒言行録または使徒行伝
ローマの信徒への手紙
コリントの信徒への手紙一
コリントの信徒への手紙二
ガラテヤの信徒への手紙
エフェソ(エペソ)の信徒への手紙
フィリピ(ピリピ)の信徒への手紙
コロサイの信徒への手紙
テサロニケの信徒への手紙一
テサロニケの信徒への手紙二
テモテへの手紙一
テモテへの手紙二
テトスへの手紙
フィレモン(ピレモン)への手紙
ヘブライ(ヘブル)人への手紙
ヤコブの手紙
ペトロ(ペテロ)の手紙一
ペトロの手紙二
ヨハネの手紙一
ヨハネの手紙二
ヨハネの手紙三
ユダの手紙
ヨハネの黙示録

以上の1冊が、現在のキリスト教の聖書になります。


★旧約続編 15巻★

新共同訳聖書には、「旧約続編付き」の聖書があり、下記の書が掲載されています。
キリスト教のカトリック・聖教会では正典とし、プロテスタントでは正典としていないものを、第二正典と言いますが、いくつかそれらも含まれています。
70人訳旧約聖書(ギリシヤ語旧約聖書)・・新約時代に使用されていた旧約聖書には、これらは、含まれていました。

トビト記
ユディト記
エステル記 (ギリシア語) 、略す時は「エスギ 」
マカバイ記一
マカバイ記二
知恵の書 (ソロモンの知恵)
シラ書(集会の書) (ベン・シラの知恵)
バルク書
エレミヤの手紙 略す時は「エレ手」
ダニエル書補遺 アザルヤの祈りと三人の若者の賛歌
ダニエル書補遺 スザンナ
ダニエル書補遺 ベルと竜
エズラ記 (ギリシア語) 略す時は「エズギ」
エズラ記 (ラテン語)第4エズラ記
マナセの祈り


七十人訳聖書しちじゅうにんやくせいしょ

ギリシヤ語で「セプトゥアギンタ」と呼ばれています。
旧約聖書の預言どおり、イスラエルの民は離散し他国に支配されてしまい、そのために母国語のヘブル語を話せない事態に陥りました。
ヘブル語ができないユダヤ人のために、旧約聖書をギリシア語に翻訳したものです。
旧約偽典のアリステアスの手紙によると、プトレマイオス2世フィラデルフォスのために、72の訳者が72日間で翻訳をしたという伝説から、端数は切り捨てで、そう呼ばれています。
新約時代に使用されていた旧約聖書です。それで、ルカ福音書の系図の「カイナン」という、現代の私たちの旧約聖書に書かれていない人物名が書かれています。
70人(ギリシヤ語)聖書には、「カイナン」がかかれており、現代の私たちが使用している聖書(ヘブル語から訳した聖書)には、書かれていない。
新約時代に使われていた70人訳旧約聖書と、現代、私たちが使用している旧約聖書は、内容が異なる部分が所々あります!
聖典と認められている書も、異なっています。70人訳は、上記の「続編」が入っていました。
イエス様が、「あなたがたは、聖書も神の力も知っていない」といわれたのは、訳がおかしいのも含まれていたのかも知れませんね。


聖書外典偽典(アポクリファ)★

聖書の正典として認められなかった、多くの外典偽典が存在します。それらはギリシヤ語で「アポクリファ」(隠されたもの)と呼ばれています。
使徒の時代に起きていた異端グノーシス主義や、著者が偽者であったり、またはヘブル写本がないので正典から除外されたり、
さまざまですが、時代とともに教師たちが研究して信憑性を調べて分類しています。





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