〜 教会の葬儀・墓地 〜

葬式・・お墓の問題は、大きいです。
「墓を継がなきゃいけないから、クリスチャンになれない」と言う人たちも、実際いました。
まぁ、この檀家制度って、キリスト教禁止令の1種でしたっけ?今の時代に到るまで、効力を発しています。

教会が墓地を所有していると、安心して教会に来る人たちもいます。
墓地を探して、教会にあれば、クリスチャンになる人もいるでしょう。
それだけ、大きな問題です。

死というのは、遺族にとって、悲しいことです・・・。
友人や知人たち、周囲の人たちにとっても、悲しい事です。

そんな時、葬儀も、地域教会が、その方々に、邪魔にならない程度に協力してあげれたら・・と願います。
伝道のチャンスにもなりますし。

教会の規模によって、どこまで協力できるかが、異なります。

病院→移送→通夜・葬式→火葬場→埋葬・・の流れですが、
相談の上、できるだけ助けてあげて、お金がかからないようにしてあげると喜ばれます。

・葬儀のトラクト
すでに遺族が手配した、セッティング済みの場所で、
牧師が呼ばれて式をするだけ・・でなく、
もっと「最初から助けられますよ」と宣伝しても良いでしょう。
そうすると、「世話になるかも」と思い、教会が気になって、
礼拝に参加したくなるでしょう。

説得力の無い文章の、すぐにゴミに捨てられてしまう、無感動なトラクトよりも、
「臨終から埋葬まで、葬儀協力いたします」とあったほうが、
興味を持つ人は多いでしょう。
どこまで協力できるか?は、教会の能力と人材育成にかかっています。

これから高齢化社会ですし、葬儀が重なってしまうと、牧師一人では足りないので、
メンバー全員が葬儀を執り行えるようにすると、万が一の時、良いです。
万民祭司の神学ですね。

教会の外に掲示板があれば、「冠婚葬祭ご相談ください」と、そこに常に貼っておくのもアイディアです。


・どこまで可能か?

・臨終が近ければ、詩篇を読んだり、最後のお祈りをする。
未信者であれば、宣教。
体力や聞く力が無かったりするので、短めに。 
・遺体の搬送。
病院から自宅に搬送。 
または自宅で亡くなった場合などでエンバーミングで移送する時。
または、葬儀会場、火葬場への移動。
 ・通夜、葬儀
会場場所に教会を提供。
式の提供。
スタッフの提供。

会場などの飾りつけ。どのくらい華美にしたいか?
どんな感じにしたいか?を相談して決める。
(フラワーアレンジメントができる人がいると助かる。)
献花に使う花や、遺影の額縁など、必要な物の準備や買い出し。

台など教会にあるものの貸出し提供。
御花料のお返しがある場合、遺族と相談の上、
品を決めて、スタッフが買い出し、用意してあげる。
・火葬場
遺体の搬送。遺族や牧師かスタッフも同行。
霊柩車は神輿っぽいのは異教なので、
普通の大きめの遺体を運べる車になります。
キリスト教用に、キリスト教の葬儀とわかるデザインがあると良いですね。

「はしわたし」は、しない。
骨を見るのがショックな人や、嫌な人もいるので、
その場合、代わりに請け負ってあげると良いでしょう。
その場に居たくなければ、席を外してもらい、終わったら、声をかけて渡すか、
または、埋葬時に渡すか、
または最後まで見たくない、触れたくないか?は、
要望を聞いてあげましょう。
精神的にショックが大きいと、そういうのが負担になる事があります。
 ・埋葬、墓の提供
式のようにやってもいいし、
簡単に祈るだけでも行えます。
遺族とどんな感じにしたいか、相談の上、行います。

墓が無い場合、教会に墓があれば、提供。
提供条件や金額などは交渉で。
墓地の形態が、教会の所有墓地か、公園墓地か、納骨堂か、
トラブルにならないよう、はっきり知らせておく必要があります。

埋葬時、骨壷に入れるタイプか?または、骨をそのまま入れるタイプか?
も、事前に伝える必要があります。
・記念礼拝
年ごとに記念礼拝したい・・など、
遺族によって希望がさまざまあります。
礼拝後に食事会をすることがあります。
牧師でなくても、教会メンバーで適した人がいれば、
その人に受け持ってもらうのも良いでしょう。 

飾り花や必要な物は遺族が支払い、
お金がかからなかった部分は、
ボランティアで無料か、安価でやってあげると良いと思います。

すべてを行える教会は、今のところ、なかなか無いでしょう。
できない部分は業者に任せるとして、できる部分は「やります!」と宣伝して、地域宣教につなげていきましょう。

教会がすべてやってくれれば、けっこう安上がりな気がします。

音楽は、ユーオーディアのCDで「偲ぶ」というのがあります。



・ペット葬儀
実は、ペット葬儀も、要望があったりします。
すでにやっている教会があるかも知れない・・。
教会が可能であれば、ペット葬儀はやってあげてほしい。
または、個人のクリスチャンが、友人のために一緒にやってあげてもいいかも。

すごくペットが好きだった人には、ショックなことだし、埋葬という意味合いで、立ち会ってあげてほしい。
(基本的にキリスト教では、ペットは天国に行くと考えられています。)
埋葬という悲しみの場を、キリスト教の信仰で慰めを与える・・という位置づけで、
異教のやり方ではなく、
本当の神様を礼拝して、埋葬を行えるのが、一番です。

もちろん、ペットを「拝む」という事ではありません。

 中には、ペットと一緒に埋葬されたい人もいますし、そういうお墓も、あるそうです。
それは、墓地の運営側と、本人の相談の上で・・という問題になります。


教会、または、クリスチャンが可能な限り、すべてに協力して、多くの人の葬儀をしてあげれると、
多くの悲しんでいる人の助けになり、伝道や証の機会となります。

可能な限り、必要なものを提供する準備ができると良いですね。
牧師だけでなく、メンバー全員が葬儀を行えるようにして、
随時、適した人が動けるように、備えられると良いと思います。




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