過越祭
ヘブル語ではペサハ、ギリシャ語ではパスカ。
ユダヤ暦ニサン月15日から1週間行われる。

13日ベディーカト・ハーメーツ・・種を探し除去する行事
14日タアニート・ベホーロート・・初子の断食
15-21日 過越祭(ペサハ)

・由来
イスラエルの祖先が、奴隷として働いていたエジプトから主なる神によって奇跡的に解放され、
解放される際に、初子が殺されるという主の裁きがエジプトに下り、
それを過ぎ越すために、門柱と鴨居に小羊の血を塗ると主の裁きが通り過ぎた。
そして、エジプトを出る時に時間が無くてイースト菌を入れないパンを食べた事に由来する祭。

ニサン月13日
ハメッツは、罪を象徴するイースト菌(パン種)で、家の中からイースト菌入りの食べ物を処分する。

出12:15
あなたがたは七日間種を入れないパンを食べなければならない。
その第一日目に、あなたがたの家から確かにパン種を取り除かなければならない。
第一日から第七日までの間に種を入れたパンを食べる者は、
だれでもイスラエルから断ち切られるからである。


ニサン月14日
初子の死があった日。
断食が行われる。


・用意するもの
マロア・・・大根おろしやわさび、青汁など苦いもの、
ハローセス(甘くておいしい混ぜ物)・・・
刻んだリンゴやナッツなど、ぶどうジュースを加えたペースト状のもの。
茶色っぽい色が、エジプトで作っていたレンガの粘土を思い起こさせると言われています。
カルパス・・・パセリなど、新しい命を象徴する青野菜
塩水、
ズロア・・羊のすね骨。過越しの小羊の象徴。鶏の骨で代用する教会が多い。

アフィコーメン・・マッツアカバー
3枚のマッツア
エリヤの席・・1人分の空席と食器類


・主なやり方
式をセダーと言います。
1、女性がロウソク二本に火をつけ祝祷。
ラビの律法で女性が火を灯すと決められている。

2、さらに第一の葡萄酒またはブドウジュース(聖別の杯)を取り、祝祷後、飲む。

3、手を洗う。

4、祝祷後、カルパス(パセリなどの野菜)を塩水に浸して食べる。
卵を浸して食べるというやり方も後世にできた。

5、マッツァ(種なしパン)を皆の前で割り、半分をキープし、
もう半分は袋に入れるか布に包んで見えないようにする(あとで隠すアフィコーメンとして使う)。
マッツァを持ち上げ祝祷し、過越の説明をする。

子供が「なぜ今夜はいつもと違うのか?」と下記の質問をする。
「なぜ、今晩は種無しパン(マッツァ)を食べるの?」
「なぜ苦菜を食べるの? 」
「なぜ青菜を二度も浸すの? 」
「なぜ皆寝そべっている(または、もたれかかっている)の? 」
「なぜ、傷のない子羊を第一月の十日目に家に連れてきて、十四日目の夕暮れにをほふって、
家の柱とかもいにその血を塗るの?」

6、エジプトの10(血、カエル、ブヨ、アブ、疫病、腫れ物、雹、イナゴ、闇、初子の死)の災いを言いながら、
指や箸またはフォークなどで、10滴のワインの滴を、テーブルや皿につける。
ダエヌーの歌(神への感謝の歌)を歌う。
過越の小羊と種なしパンと苦菜(マロア)の説明をする。
祝祷後、第二の葡萄酒(喜びの杯)を飲む。

清め的な意味で、水で手を洗い、マッツァを持ち上げ祝祷し、割って全員に配る。
全員がマッツァに苦菜をつけ、食べる。
全員がマッツァにハロセット(ナッツの練物)と苦菜をはさんで食べる。

普通に夕食を食べる。その間に、アフィコーメンをどこかに隠しておく。

食後、子供達が隠されたマッツァを探し、見つけたら割って全員で食べる。
祝祷後、第三の葡萄酒(購いの杯)を飲む。
エリヤのコップに葡萄酒を注ぎ、子供にドアを開けさせてエリヤが来ているかを調べる。
祝祷後、第4の葡萄酒(頌栄の杯)を飲む。
「来年は新しいエルサレムで祝おう!」と挨拶。

ニサンの月27日
大惨事日(ヨム・ハオショア)ホロコースト記念日
ナチス・ドイツがユダヤ人撲滅(ホロコースト)実施を決めた日といわれている。

イスラエルのために祈りましょう!
エルサレムの平和のために祈れ!と聖書に書いてありますから。

詩122:6-9
エルサレムの平和のために祈れ。「おまえを愛する人々が栄えるように。
おまえの城壁のうちには、平和があるように。おまえの宮殿のうちには、繁栄があるように。」
私の兄弟、私の友人のために、さあ、私は言おう。「おまえのうちに平和があるように。」
私たちの神、【主】の家のために、私は、おまえの繁栄を求めよう。



けっこう、難しいかも知れないので、
クリスチャンは、普通に、聖餐だけでも良いかと思われます。


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