〜 断食 〜
クリスチャンの断食は、神の前にする断食の事で、ダイエットなど個人的な事情でする断食とは違います。

・神の前にする断食
神の前に、個人的にする場合もあれば、団体でする場合もあります。
教会単位で断食祈祷というのもあったり、教会を超えての団体でもあったりします。
悔い改めで断食をする、
記念で断食する、
祈りに専念するために断食する・・さまざまです。
基本的に聖書に記述の断食は、悲しんで神の前に魂を悩ませてへりくだり求める態度です。
神とより深い交わりを求め、肉の力を弱らせます。

エズラ
8:21そこでわたしは、かしこのアハワ川のほとりで断食を布告し、
われわれの神の前で身をひくくし、
われわれと、われわれの幼き者と、われわれのすべての貨財のために、
正しい道を示されるように神に求めた。
  詩篇
69:10わたしが断食をもってわたしの魂を悩ませば、
かえってそれによってそしりをうけました。
ダニエル
9:3
それでわたしは、わが顔を主なる神に向け、断食をなし、荒布を着、灰をかぶって祈り、かつ願い求めた。
9:4すなわちわたしは、わが神、主に祈り、ざんげして言った、
「ああ、大いなる恐るべき神、主、おのれを愛し、おのれの戒めを守る者のために契約を保ち、いつくしみを施される者よ、
9:5
われわれは罪を犯し、悪をおこない、よこしまなふるまいをなし、そむいて、あなたの戒めと、おきてを離れました。
ヨエル
1:14あなたがたは断食を聖別し、聖会を召集し、長老たちを集め、
国の民をことごとくあなたがたの神、主の家に集め、主に向かって叫べ。

2:12主は言われる、
「今からでも、あなたがたは心をつくし、断食と嘆きと、悲しみとをもってわたしに帰れ。
2:13あなたがたは衣服ではなく、心を裂け」。
あなたがたの神、主に帰れ。主は恵みあり、あわれみあり、
怒ることがおそく、いつくしみが豊かで、災を思いかえされるからである。 
  ヨナ
3:4ヨナはその町にはいり、初め一日路を行きめぐって呼ばわり、
「四十日を経たらニネベは滅びる」と言った。
3:5そこでニネベの人々は神を信じ、断食をふれ、大きい者から小さい者まで荒布を着た。
 ゼカリヤ
7:3かつ万軍の主の宮にいる祭司に問わせ、かつ預言者に問わせて言った、
「わたしは今まで、多年おこなってきたように、五月に泣き悲しみ、かつ断食すべきでしょうか」。
7:4
この時、万軍の主の言葉がわたしに臨んだ、
7:5
「地のすべての民、および祭司に告げて言いなさい、
あなたがたが七十年の間、五月と七月とに断食し、かつ泣き悲しんだ時、はたして、わたしのために断食したか
7:6
あなたがたが食い飲みする時、それは全く自分のために食い、自分のために飲むのではないか。
7:7昔エルサレムがその周囲の町々と共に、人が住み、栄えていた時、
また南の地および平野にも、人が住んでいた時に、さきの預言者たちによって、
主がお告げになった言葉は、これらの事ではなかったか」。

8:18万軍の主の言葉がわたしに臨んだ、
8:19
「万軍の主は、こう仰せられる、
四月の断食と、五月の断食と、七月の断食と、十月の断食とは、
ユダの家の喜び楽しみの時となり、よき祝の時となる。
ゆえにあなたがたは、真実と平和とを愛せよ。


・個人的事情の断食

個人的な断食は、
食べるためのお金が無かったり、食欲がない、健康のため、忙しくて食べる暇がない・・など。


・教会内で誤解される断食という名称

昔、友人たちが、教会キャンプで断食をしているので、
「お?キャンプで断食して、集中して神に祈り求めるのか」と思い、
私も友人と一緒に断食しました。
キャンプ中、友人に礼拝堂に祈りに行こうと誘っても、乗り気じゃない様子・・。
他の信徒たちが「食事は?」と聞いてきて、その人は「断食中なので」と答えていた。
たぶん、教会の人たちは、「神の前での断食」を連想してるだろう。
話を聞くと、ただ単に、「お金が無い」ので食事を申し込まなかったらしい。
未信者の両親で、教会に行くのを良く思っていない親だと、お金を出してくれない。
そうすると、学生だと、自分の小遣いからの出費になる。
しかもキャンプは強制参加だったので、だから断食=食事抜きにしたのだろう。

「お金が無いので、食事抜きにしてます」と言ったほうが、教会では話が通じると思います。
そうすると、お金を出してくれる人がいたりすることもあります。
こういう場合は、言ってみてはどうでしょう?



・断食のやり方


世間では健康のために、プチ断食というのが一般でも行われたりして、
断食方法の知識は、昔より広まっています。
まず、健康に問題のある人は、医者の指示があったほうが良いでしょう。


・断食準備期間
断食するにあたって、まず食事を消化の良いものに変えて、食べる量も少量にしていきます。
おかゆやジュース、重湯などにしていきます。
重湯は赤ちゃんフード用で、お湯で混ぜると、すぐできるものがあります。

・断食中
断食中は、水分をこまめに、ガバガバではなく、ちょこちょこ飲みます。
気分が悪くなったら、野菜か果物のジュースか、ポカリスエットなどを、水で薄めて、飲んでみましょう。
固形物を取らないで、ジュースなどを取る場合、ジュース断食と言ったりします。

・復食期間
断食が終わって、いきなり元の食事に戻してはいけません。
回復期間が必要です。
でないと胃がびっくりして、お腹が痛くなります。
昔、私は普通に、いきなり食事と水分を抜いて、いきなり食べてました。(笑)
だから、お腹痛かったんですね。

病院でも手術する人は食事抜きになりますが、その後、回復食の重湯やお粥を食べずに、
いきなり差し入れのチョコやケーキなどを食べ、
翌日の通常食を食べて、「お腹がイタイ!」と訴える人が多いです。

地震などの災害でも、食事がしばらく無くて、差し入れが来て、いきなり食べてしまうと、
気分が悪くなって、胃が痛くなり体調を崩します。
復食、回復食の期間が必要だと、知っておいたほうが良いです。

この期間は、水で薄めたジュースから始めて、ジュースや重湯、
おかゆ・・柔らかいもの・・と段階を踏んで回復させていきます。

断食の準備期間と、復食期間は、断食中の期間と同じくらいあったほうが安全とされています。

例えば、断食中が1日なら、準備期間も1日(朝はおかゆ、昼は重湯、夜はジュースなど)、
回復期間も1日(メニューは準備期間の逆の順で)。



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